猫の嗅覚で感じるストレス
外出先から帰宅すると、愛猫がクンクンとニオイを嗅いでくることをだれもが経験したことがあるのではないでしょうか?猫は視力が優れない分、嗅覚が非常に優れています。

その能力は人間の1万~10万倍と言われています。そのため、多くの情報をニオイで収集するため、ニオイにとても敏感です。もちろん個体差もありますが、知らないニオイや嫌いなニオイはストレスの原因となります。
いずれにせよ人間以上に、ニオイに敏感なので、猫を抱っこする時や接する時には、知らないニオイや苦手なニオイを体に付けないようにすることで、ストレスを軽減させられるでしょう。
猫が苦手とするニオイとは?
猫が苦手とするニオイとして、芳香剤や石けんに使われている「メチルノニルケトン」や、化粧品や香水に使われている「中鎖トリグリセリド」などが挙げられます。人間にとっては良い香りでも、猫にとってはそれらの香りはとても強く、ニオイの嗅ぎ分けができなくなるため、ストレスになります。
特に猫が寝床として好む場所やトイレ付近、食事のスペースなどに芳香剤を置くことは控え、使用する場合には無香料のものを使いましょう。また近年、リラクゼーション効果を求めてアロマを利用している方が増えています。
アロマにはさまざまでタイプや香りがありますが、猫にとってはそれらの香りがストレスになることがあるので注意しましょう。特にアロマ精油に含まれる有害成分を分解する機能が猫には備わっていないので、毒が体内に蓄積され、命に関わることもあります。
さらにコショウやタバスコ、唐辛子、ワサビなどの香辛料のニオイも猫は苦手とします。ニオイだけでなく、香辛料に含まれている成分はとても刺激が強いので、もし体内に入ってしまうと内臓障害を引き起こす危険性もあるので気を付けましょう。
猫がニオイを嗅ぐ時はどんな気持ち?
猫が飼い主に近づきニオイを嗅いだ後、スリスリする行動は、猫の挨拶と言われています。また、飼い主が外出先から返ってくると、知らないニオイやいつもと違うニオイがするため、ひたすらニオイを嗅ぎ続けます。
是非、猫の気が済むまでニオイを嗅がせてあげることで、ストレスを軽減させてあげましょう。また、男性の汗の成分にはストレスを感じさせる成分が含まれているため、猫は男性の汗のニオイは本能的にストレスを感じてしまうようです。男性の飼い主は、汗に注意する必要があるかもしれません。


