自分の感情をなだめるため体をかきむしる犬のストレス
犬はストレスを感じると、不安や緊張、興奮などをなだめるために自分の体を過剰にかきむしる行動をすることがあります。

全身をまんべんなく舐めるグルーミングは、毛並みのお手入れとして欠かせない行動ですが、それ以外にも精神的な不安を和らげる作用や緊張感をほぐす役割もあると言われています。
つまり、体のお手入れだけでなく、自分の感情をなだめる目的も兼ねています。しかし、体の同じ部位を掻き続けたり、舐め続けたりしている場合は注意が必要です。これは自分の意志で感情をコントロールできなくなってしまったストレスが関係しています。
犬のストレスには、新しい家族が増えたり長時間の留守番などの精神的なものや、運動不足などの身体的なものだけでなく、引っ越しなどの環境の変化にも繊細です。
これらのストレスを放置したままにしてしまうと、ストレスは蓄積され、体を余計にかきむしる行動へとつながります。飼い主がストレスの原因を取り除かなければ、皮膚トラブルなど重傷な病気を発症する可能性を高めます。
スキンシップやコミュニケーションで安心感を与えよう!
ストレスの原因を取り除くことができたら、今までの不安や恐怖心がトラウマとならないように、スキンシップとコミュニケーションを増やすことで安心感を与えましょう。
おもちゃを使って遊んだり、ただそばにいてお腹や背中を優しく撫でてあげるだけでも愛犬にとっては幸福のひと時です。特に話しかけながらスキンシップすることは、安心感や絆を強めるとても効果的な方法です。是非、毎日愛犬と一緒に過ごす時間をとりわけるようにしましょう。
愛犬にマッサージをしてあげよう!
犬にも人間と同じように、身体のさまざまな部位に”つぼ”があります。特に腰からお尻にかけてのくぼみに、親指側から肘側にかけてのくぼみ、眉の上のくぼみ、前足の小指と薬指の付け根付近のつぼは、犬のストレスを和らげる効果が期待できます。
これらのつぼを刺激してあげる事によって、ストレス解消になることはもちろん、リラクゼーション効果も得られるでしょう。つぼマッサージをする際に注意したいこととして、指圧する際の力の加減が挙げられます。
犬種や固体の大きさによって力加減は変わりものであり、犬も人間のようにつぼを刺激すると痛みが生じます。力を入れ過ぎてしまうと逆効果となってしまうので、愛犬の表情をみながら力加減を調整するようにしましょう。


