犬にとって不安要素がたくさんある新しい環境
犬は、縄張り意識が強い生き物です。自分の住んでいる家は自分のテリトリーと認識しているため、新しい家は犬にとって未知の場所となり、ストレスとなってしまいます。

しかし、犬は新しい環境がストレスになっていることを理解できないため、無駄吠えや夜鳴きなどの行動を起こすことがあります。そこで飼い主が愛犬を叱りつけると、さらにストレスとなり悪循環に陥ってしまいます。
犬は事がを話せないため、感情を行動や仕草で示します。したがって、飼い主は愛犬が何にストレスを感じているのかを知るために、行動や仕草を観察し、ストレスや不安の原因を察することはとても重要なことなのです。
引っ越しのストレスを軽減する方法
飼い主は、犬のストレスを少しでも軽減させるために、どのような事が出来るのでしょうか?
まず引っ越し当日は、業者や慣れない人が家の中をで入りするため、犬は自分のテリトリーが荒らされていると感じ、恐怖や苛立ちを感じます。
少しでもストレスを軽減させるために、引っ越しの前にペットホテルか知人に預かってもらいましょう。また、新居までの移動手段が公共の交通機関を利用する場合、指定された大きさのケージやキャリーバッグに愛犬を入れましょう。
乗車前に食べ物を与えると乗り物酔いをする可能性もあるので、移動の2~3時間前までに食事を済ませておくことをおすすめします。新しい家に着いたら、愛犬が一番落ち着きそうな場所にケージを置き、犬が自分から出てくるまで待つことがポイントです。
その後、以前使っていたベッドやケージ、おもちゃ、食器などを与えることで、愛犬はにおいを掻き安心感を得、落ち着いていくでしょう。新居となると新しいグッズへと新調したくなるものですが、愛犬が新しい環境に早く慣れるためにも、今まで使っていたものを使い続けるようにしましょう。
できるだけ飼い主がそばにいることが大切!
引っ越しで不安や恐怖を感じている愛犬をケアできるのは、飼い主だけです。新しい家までの移動中もずっと愛犬に付き添い、話しかけることを忘れないようにしましょう。
また、新しい場所は、犬にとって慣れないものに囲まれている状況です。可能な限りそばにいるようにし、なでたり、声をかけたりすることで、安心感を与えましょう。
また、犬によっては、以前住んでいた家に帰ろうと脱走してしまう子もいるので、ドアを開けっぱなしには注意が必要です。


