人間の10倍も優れている猫の聴覚!

猫の聴覚は、人間の10倍も優れていると言われています。特に猫は、高い音の聞き分けを得意とします。そのため、ネズミなどの小動物の発する小さな声でも聞き取ることができます。

猫は大きい音や人工音・機械音が嫌い

そんな聴覚に優れている猫には、苦手とする音もあります。猫が嫌う代表的な音として掃除機やドライヤー、花火、雷、ドアチャイム、電話の音、工事の音、ピアノなど普段聞きなれない大きな音や人工音、機械音、楽器音などが挙げられます。

また、多くの猫は男性の低い声を苦手とし、子猫の声程度の音程を好む傾向があるようです。このように、猫が苦手とする音には、大きくて長く続き、低音という共通点がみられます。音程の法則では、大きくて低い音は恐怖や不安、怒り、不快などネガティブな感情を表現します。

そのため、猫はこれらの音を聞くと何か大きなものが襲ってきたり、怒り狂っているような場面を連想させ、怖がったりストレスにつながるようです。

人間が聞いてもうるさい掃除機やドライヤーは重低音であり、花火は爆発的な音とともに鮮明な光も生じさせるので、猫にとっては間違いなくストレスとなるでしょう。

嫌いな音はストレスの原因に!

愛猫と一緒に生活をするために、猫が嫌いな音を全く出さずに生活することはできません。個体差によって嫌な音にストレスを感じない猫もいるようですが、平気そうに見えても実はストレスを感じていることもあります。

そのため、愛猫のために、嫌いな音があまり聞こえないような空間を作ることは重要です。たとえば掃除機をかけると、その騒音でほとんどの猫は逃げてしまいます。そんな猫を面白がって追いかけることは、大きなストレスとなるので、絶対にしないようにしましょう。

またドライヤーを使うときは、静かな音のドライヤーを選び、出来る限り猫がいない部屋で利用するようにしましょう。さらに人間でも驚く大きな雷の音は、あまりの大きさに驚いて脱走してしまう猫もいるため、注意が必要です。

カーテンを遮光性にしたり、雨戸を閉めるなど、雷の光が部屋に入らないようにする事も良い方法と言えるでしょう。

ストレスを感じている時に見せる仕草とは?

猫はストレスを感じていると、頻繁に鳴いたり、長時間のグルーミング、食欲不振、下痢、便秘、隠れる、脱毛、攻撃性が増す、臆病になるなどの行動がみられるようになります。

音自体を無くすことは難しいですが、猫の負担が少しでも少なくなるように、工夫してあげるようにしましょう。