一定のルールを必要とする犬

社会的動物である犬は、群れで行動するよう本能が備わっています。つまり、群れにルールがあることで安心感が得られ、秩序ある生活を送れるようになります。反対に、一定のルールがない生活は不安が募り、ストレスにつながるのです。

群れで行動するいぬの気持ちを理解しよう

たとえば仕事に出かけるファッションの時は、抱っこや飛びつくことを許していないのに、休みの日のカジュアルファッションの時は抱っこや飛びつきが許されてしまうなど、飼い主の都合でルールをコロコロ変えてしまことは犬にとってストレスとなります。

そのため、犬がストレスを感じない生活を送れるようにしっかりとルールを決め、常に一貫性のある態度を示すことが重要なのです。

犬の共通言語”カーミングシグナル”を理解しよう!

犬のストレスサインは、何気ない仕草や行動に現れます。たとえばあくびをしたり、鼻先を舌でなめる仕草は、緊張や不安な気持ちをなだめるために行います。

このような仕草は”カーミングシグナル”と呼ばれ、すべての犬の共通言語と言われるコミュニケーションのひとつです。

カーミングシグナルは、犬自身が不安や恐怖、緊張感などを静めるだけでなく、相手の犬を落ち着かせたり、友好的であること、威嚇していることなど感情を伝えるために見せるサインとしても用いられています。

犬がみせるストレスのサインに気づいてあげよう!

犬はストレスを感じていると、さまざまなサインを表します。飼い主は愛犬がみせるサインを見逃さないようにし、気持ちを理解してあげることがとても重要です。では、犬はどのようなストレスサインを見せるのでしょうか?

例えば、ブルブルと震える、身体をかたくする、尻尾を下げる、尻尾を下げて両後ろ足の間に挟みこむ、あくびを頻繁にする、体の一部を異常に舐める、舌を出して呼吸をする、尻尾を追いかける、体を掻き続ける、同じ場所を何度も往復するなどが挙げられます。

これら行動に加え、下痢、嘔吐、脱毛、異常なフケの発生、食欲不振、過剰な食欲などもストレスサインです。これらのサインを見逃してしまうと、大きな病気へとつながり、寿命を縮めてしまう可能性もあります。

ストレスが軽度の場合は、早い段階で解消することが可能です。是非、愛犬の気持ちを理解するよう努めていきましょう。そのためにも愛犬と毎日スキンシップをはかり、コミュニケーションをすることで絆を強め、安心感を与えるようにしましょう。