犬の正しい叱り方とは？
飼い主が良いとしない行動を愛犬がした場合、それはいけないことだと叱ることと、正しいことを教えることは、セットで行うことが基本です。例えば、大切なものを壊されたり、家に帰ってきたらオシッコやうんちを部屋にしていた場合に、正しく叱る方法とはどのようにしたら良いのでしょうか？
ついつい感情的に怒ってしまい、感情を言葉で愛犬にぶつけてしまいがちです。しかし、それらの行動は「構ってほしかった」、「不安だった」、「寂しかった」、などの気持ち表現でもあります。そのため、怒鳴りつけるのではなく、まずは黙って片付けるようにしましょう。
その際、愛犬と目を合わせたり、声をかける、撫でる、触るなどを一切してはいけません。15～30分程度、家族みんなで完全に無視しましょう。それによって、愛犬はいつもと様子が違う異変に気づくでしょう。
決めた時間が経過したら、コマンドをし、言うことを聞いたら無視するのは終わりです。このような無視作戦に加え、言葉で叱ることも効果的です。愛犬に伝わりやすいように短い単語で、少し大きめの低い声で叱るのがポイントです。
必要以上に叱らないこと！
犬には個性があり、叱られることで精神的に追い込まれたり、ストレスを感じる子もいます。心身に悪影響を及ぼすだけでなく、飼い主との信頼関係が崩れてしまう原因にもなりかねないので、必要以上に叱ることはくれぐれも避けるようにしましょう。
また、犬種や大きさなどによって叱る基準も異なります。叱ってもなかなか理解しない犬種もいれば、ちょっと叱ったことがストレスになり下痢などの体調不良を引き起こしやすい犬種もいます。愛犬に合った効果的な方法で正しく叱るようにしましょう。
褒めることも大切！
愛犬をしつける際、叱ることがあっても、最後はしっかり褒めることがとても大切です。それによって、愛犬も楽しく学習していきます。少しづつ難易度をアップさせ、段階ごとに出来た時点でたくさん褒めることを前提にしつけをしていきましょう。
最後に褒めることで、愛犬もストレスを感じることなく学べる事になり、信頼関係をますます強くさせることにつながります。愛犬を育てるためには叱ることは不可欠ですが、褒めることで良いことと悪いことの区別がはっきりすることになります。
飼い主の言うことをなかなか聞かない愛犬の場合には、長年の経験があるトレーナーに相談することもひとつの方法です。きっと良いアドバイスを与えてくれることでしょう。
