犬が抱える3つのストレスとは?
ストレスを抱えるのは人間だけではありません。毎日一緒に過ごしている愛犬も、さまざまなストレスを感じています。ストレスと聞くと精神的なことをイメージする方が多いかもしれません。

実は、犬のストレスには大きく3つに分類されます。それは、暑さや寒さ、騒音などの「物理・科学的ストレス」、絶食や病気などの「生理学的ストレス」、緊張や不安、恐怖などの「心理学的ストレス」です。
この中でも特に犬が受ける強いストレスには、引っ越しや家族が増えること、飼い主の生活パターンの変化、家族喧嘩、家族不和などです。人間にとっては些細な口喧嘩でも、犬にとっては恐怖や大きな不安の種となり、愛犬のストレスの要因となっていることが考えられます。
ストレスが蓄積されると、大きな疾患につながる危険性もあるので、愛犬のストレスケアをすることは非常に大切です。
愛犬の前で家族喧嘩や避けよう!
犬は人間の数倍、聴覚が良いことで知られています。そのため、犬の近くで大声を出すという行動は、犬にとっては驚きとなり、それはストレスにつながります。特に家族間での喧嘩の場合、大声で怒鳴ってしまうことがよくあるのではないでしょうか?
犬は家族間の喧嘩を、仲間同士が怒鳴り合っているとはっきり認識します。本来、集団行動をする本能を植え付けられている犬にとって、仲間同士の喧嘩や怒鳴り合いはとてもストレスとなります。
家族が毎日平和に過ごすことに越したことはありませんが、愛犬の前で家族喧嘩をすることは控えるようにしましょう。
犬がストレスを抱えている時に示すサインとは?
犬はストレスを抱えていても、言葉で知らせることはできません。そのため、飼い主が愛犬の行動や仕草などの異変から、ストレスに気づいてあげる必要があります。では、どのように愛犬のストレスに気づいてあげられるのでしょうか?
犬がストレスを抱えている時に示す行動として、「カーミングシグナル」があります。これはカーミング(calming・落ち着く)、シグナル(signal・信号)という意味を持つ犬独特の行動で、犬がストレスを感じている時に、対面している相手に対して伝える行動です。
それにはあくびをすること、目を細めること、目をそらすこと、床のにおいを嗅ぐこと、床を舐めること、自分の鼻をなめることなどの行動や仕草をします。これらのカーミングシグナルを飼い主は読み取り、愛犬のストレスを察知してあげるようにしましょう。


