犬のしっぽの役割とは?

犬は多くの哺乳類同様、しっぽがついており、犬種によってさまざまな形をしています。複数の骨で構成されている尻尾は、尻尾が長い犬の場合20個程度の骨が連なっているようです。

しっぽを後ろ足の間に挟んで隠す

骨の周りには筋肉が付いており、尻尾の先端に近づけば近づくほど骨と筋肉が細くなっているので尖った形をしています。尻尾の動きは、いわゆるボディーランゲージのようなもので、気持ちや感情を伝える役割もあります。つまり、気持ちの高ぶりは、尻尾の高さで理解することも可能です。

犬がしっぽを後ろ足の間に挟んで隠す理由とは?

犬がしっぽを後ろ足の間に挟んで隠している場合、強い不安や恐怖だけでなく、極度の緊張状態にあり、強いストレスも感じています。この行動は、犬の肛門にある肛門腺から発する自分のにおいを消そうとする仕草で、においを隠すことで自分の存在を小さく見せようとしていると言われています。

また相手に対して負けを認め、服従することもあらわしていることや、極度の緊張状態が続き、不安やストレスがかかっている状態でもあります。そのため、なるべく早めにストレスの原因を特定し、それを取り除いて不安や恐怖心を取り除いてあげる必要があります

また、このような緊張状態の時に、刺激を与えると突発的に攻撃したり、過剰反応を示すなどトラブルを起こすことがあるので注意しましょう。

犬が尻尾を下げてしまう原因とは?

犬が不安や恐怖を感じ、尻尾を下げてしまう理由にはさまざまな原因が考えられます。たとえば飼い主に怒られた、人や犬が怖い、家の外に出かけるのが怖い、病院へ行くのが怖いなどが挙げられます。

犬は、人間のように社会性をもって生活します。そのため、飼い主はもちろん、飼い主以外の人間や猫や鳥などほかの動物とも仲良くなれる性質をもっています。しかし、犬にも個性があり、人や動物を怖がる子もいます。

だれとも触れ合わなかった子は社会化できていなかったり、早い時期に母親や兄弟犬と離れてしまった、他の犬に噛まれたり、車にひかれそうになって怖いトラウマを抱えているなど、何かしらの要因が関係していると思われます。

これらの要因は、飼い主の努力次第で克服することは可能です。もちろん、簡単なことではなく時間もかかりますが、よその人や犬に慣らせるために訓練したりするすることは、結果としてストレス改善へとつなげられるでしょう。